新型(R56)MINIの全てをお見せします!<エンジン編>
ガレージ新和グループでは、今後のチューニング・メンテナンスのために先日モデルチェンジしたR56型MINI COOPER Sのエンジンを分解してみました。 エンジン本体・シリンダーブロック1.エンジン全体オールアルミ製でかなり軽量。 2.シリンダーブロックオールアルミのブロックに鉄製ライナーが鋳込まれている。ライナー部はかなり薄く、軽さと熱効率を考えてつくったと思われる。本体部も全体的に薄く、鋳造技術もかなりのもの。日本車で言えばホンダ車の作りに良く似ている。
ヘッド周り3.シリンダーヘッドヘッドはR56になってかなり大きくなったが、各部品が軽く作られているので全体的にも軽く仕上がっている。 4.カムシャフトR50のシングルカムに対し、R56はツインカム。直打式でなく、ローラーロッカーアームを介したもの。カムシャフト本体もかなり軽く、中空につくられていると思われる。インテーク側には可変バルブタイミング機構を装備。
バルブ周り5.バルブインテーク:長さ106mm/バルブ径28.9mm 6.バルブスプリング・リテーナーバルブスプリングの巻き径は上部になるほど細くなっている。上部を小径化することでリテーナーも小径化(つまり軽量化)できる。バネそのものはシングル巻きで線径は細くされていて、バネレートもかなり低め。
ピストン・クランクシャフト7.ピストン頭部ピストン頭部は直噴エンジンということもあってか、面白い形をしている。ディーゼルエンジン用とよく似ている。 8.ピストン/ピストンリング/コンロッドピストンは軽量化と摩擦抵抗低減を考えて設計されている。ピン方向の贅肉はかなり落とされている。サイドスラスト面はモリブデンコートが施されている。ピンハイトもノーマルピストンとしてはかなり少ない。また、ピンの長さもサイドを取ってあるのでかなり短い。コンロッドの小端部はノーマルではほとんど見られないA面に加工してある。これはピンの軽量化及び、コンロッドそのものの軽量化、そしてコンロッドとピンの摺動抵抗低減にも貢献している。 9.クランクシャフトクランクシャフトもかなり軽量化されており、カウンターウエイトの数、サイズ共小さくされていて低速重視型のクランクシャフトとなっている。これは軽量化により低速レスポンスをよくして、燃費を向上させるためと思われる。
吸気系10.インテークポート入口インテーク側のポートはストレート形状で、入口(手前の楕円形の穴)からバルブ(奥の穴)が見える。入口側の流入効率はかなりよさそう。 11.インテークポート出口出口はバルブ周りがかなり絞り込んであり、結構径が小さい。高回転での流入効率が若干低そう。直噴エンジンということで流速を早める為だと思われる。ここにポート加工を施すことによって高回転域でのパワーが期待できそうだ。
排気系12.エキゾーストポートR50のエンジンではエキゾーストポートの形状が悪く排気効率が悪かった。R56のエンジンはエキゾーストポートは径が大きく、かなり高い効率が期待できる。 13.ターボチャージャー1.6リッターエンジン用としてはかなり小型である。タービンのIN、EXポートも小径だ。このサイズは一昔前の軽自動車用タービンと同じぐらいのサイズ。過給圧をコントロールする機構はかなり複雑に設計されている。また、排気及び吸気にはそれぞれ制御機構がついていて電気的にコントロールされているため、タービンを大型のものに変えるのは不可能ではないかと思う。 14.エキゾーズドマニホールド15.キャタライザー
終わりにR56型MINIのエンジンは最新のエンジン技術のトレンド(パワーアップよりは燃費向上や環境面などへの対応)を取り入れて設計されていることがわかりました。
次回は***の予定です。 |